２月末からの感染症拡大で見通しの持てない社会状況の中、「とらのこキッズ」にも様々な出来事がありました。感染予防の観点から４月の入園進級式も中止となりました。園内活動を制限し、毎日の送迎車の運行も、給食提供も休止し、日々保護者の方にご協力いただく時期が続きました。そして先立ってまで感染予防の観点から、一日に登園していただくお子さんの人数を調整させていただき、週３日～４日の指定登園日にさせていただいておりました。「とらのこキッズ」の療育の軸は保育です。開園以来クラス単位での週５日登園での療育活動を行ない、お子さんと職員との基本的人間関係（良い人間関係）を基盤に、ゆっくりとお子さんの心身の成長を積み重ねることを大切にしてきました。保護者の皆様への指定登園日のお願いは、私達にとっても苦渋の選択でした。

　様々な行事も「延期」「中止」「未定」とさせていただくことになってしまい、お子さんだけでなく、楽しみにされていた保護者の方、また普段はお会いする機会が少ないご家族の方にもお越しいただくことができず、職員一同心寂しい思いでおりますが、７月以降はプール活動や園内外でのお楽しみ活動も感染予防に留意、工夫しながら取り組んでおります。

　季節は秋になり、あっという間に冬の訪れを迎えることでしょう。小規模ではありますが、お子さん達が楽しめる企画を職員と一緒に考えていきたいと思っています。

　今後も感染症とどう向き合っていくか？社会全体の先行きに不安はよぎりますが、お子さん達の笑顔と保護者の方のお力添えをいただきながら、職員と力を合わせて「今できることを丁寧に」と考えております。

施設長　中川公二